蟹工船
市立図書館でCD図書で、吉川英治著宮本武蔵を聴いている。 1巻4枚のCDが入っていて6巻まで進んで、いよいよ吉岡一門との果たし合いが始まるとわくわくして7、8巻を借りようと市立図書館に行き、棚を見るとなんと無い。 偶然だろうか誰かが借りているらしい。
9,10巻はあるのだが、せっかくなら続けて聴きたいので、しばらく待ってみようと思って他を眺めていたら、小林多喜二著の蟹工船があった。
最近話題の作品で、映画化されるとか聞いたような気がしていたので、さっそく借りて聴いた。 朗読は若山源蔵で、低く渋い声で楽しめた。
戦前オホーツク海で操業する蟹工船に、多くの貧しい人々が過酷な労働を強いられ、くそつぼと呼ぶ船室の中で生活をして、蛇のように残忍な監督に暴力を受け非人間的扱いを受けたり、怪我、病気、死者も出る悲惨な状況だった。 そしてついに労働者たちは決起してストライキを敢行するするが、国民を守ると信じていた護衛船の軍隊によって首謀者たちは逮捕される。 その裏には政府、資本家の思惑があり、金、戦略がからんでいた。 しかし今度は全員でのストライキとなり、政府、資本家の手先監督もまた切り捨てられてしまう中間管理者にすぎなかった。
29歳で逮捕され拷問によって死んだ小林多喜二のプロレタリア文学を代表する傑作。
CD3枚を一気に聴き、再度聴き返した。 感動した。
| 固定リンク


コメント